【USCPA】USCPAライセンス手続き【合格体験記④】




このブログでは、私のUSCPA合格体験記を記しています。

全4回のテーマは以下の通りです。

<第1回:私のUSCPAヒストリー>

【USCPA】私のUSCPAヒストリー【合格体験記①】

2020年2月27日

<第2回:USCPA勉強スタイル>

【USCPA】USCPA勉強スタイル【合格体験記②】

2020年2月29日

<第3回:USCPA勉強の工夫>

【USCPA】USCPA勉強の工夫【合格体験記③】

2020年3月7日

<第4回:USCPAライセンス取得手続き>(←いまココ)

今回は第4回(最終回)として、USCPAライセンス手続きについて紹介したいと思います。

(ライセンス登録から2週間でWA州よりライセンス証書が届きました!)

USCPAライセンスを取得するメリット

そもそもUSCPAライセンスを取得することにどういったメリットがあるのでしょうか。NASBAによれば、CPAになることで次のメリットがあるとしています。

  1. Prestige and Respect
  2. Career Development
  3. Career Security
  4. Job Satisfaction
  5. Money and Benefits

Top 5 Reasons to be a CPA

主に信用やキャリアの観点からのメリットが挙げられていますね。その他、米国で会計・税務サービスを行わない日本人であれば意識する必要はありませんが、USCPAライセンスを取得することで、Audit reportへの署名やクライアントの代理人としてIRSとの交渉などができるようになります。

なお、USCPAライセンスがなくてもPTIN(Preparer tax identification number)を取得することでTax return preparationが可能となります。ただし、IRSとの交渉にはUSCPAやEA(Enrolled Agent)などのライセンスが求められる点に注意が必要です。

多くの日本人にとって、USCPAライセンスを取得するメリットは次の点に集約されるのではないでしょうか。

  • USCPAと名乗れる(名刺やResumeに書ける)
  • 対外的な信用を得られる

特に米国を含む海外とのビジネスに接する機会がある場合、USCPAライセンスを保持していることで、信用を得られるというメリットは大きいと思います。

逆に、キャリアアップや転職が目的であれば、USCPA試験に合格するだけで事足り、ライセンス取得までは必要ない場合が多いのではないでしょうか。

ライセンス手続きでやること

USCPA試験に合格した後、USCPAライセンスを取得するためのTo Doは以下のとおりです。

  • NIES学歴審査
  • 不足単位取得(単位が足りない場合)
  • AICPA Ethics試験
  • WA州 Ethics試験
  • 合格実績トランスファー(他州で申請した場合)
  • サイン取得
  • ライセンス申請

ライセンス手続きの流れと期間

USCPA試験に合格してからライセンスを取得するまでの流れと期間について、私の実際のスケジュールは次の通りでした。

それぞれの手続きの詳細については、予備校のサポートが充実していると思いますので、そちらをご参照頂ければと思います。以下では、手続きのポイントについて簡単に紹介します。

NIES学歴審査

NIESの学歴審査は試験合格に先んじて進めることができます。ライセンス取得時には再度NIESによる学歴審査が求められ、また、ライセンス手続きの中で最も時間を要する項目(追加単位取得がない場合)となりますので、ライセンス取得を急ぎたい方は、最後の科目の合格発表を待たずに手続きを進めてもいいかもしれません。

私は最後の科目の合格発表前に審査を申し込み、2ヵ月弱で手続きが完了しました。

不足単位の取得

他州でapplyし、WA州でライセンスを取得するようなケースでは、ライセンス取得要件となる単位数に不足が生じる場合があります。単位が不足している場合、予備校と提携している米国の大学の単位を追加取得する必要があります。

不足単位の取得は試験合格に先んじて進めることができますので、ライセンス取得を急ぎたい方は、最後の科目の合格発表を待たずに手続きを進めてもいいかもしれません。

私はアラスカ州でapplyし、WA州でライセンスを取得しましたが、昨年から通っている大学院の単位が認められたため、単位の追加取得の必要はありませんでした。

AICPA Ethics試験

AICPA Ethics試験の詳細はこちらの記事をご参照ください。

【完全保存版】AICPA Ethics exam(倫理試験)攻略【詳細解説】

2020年3月15日

AICPA Ethics試験は試験合格に先んじて進めることができますので、ライセンス取得を急ぎたい方は、最後の科目の合格発表を待たずに手続きを進めてもいいかもしれません。

私は1日で手続きが完了しました。

WA州 Ethics試験

WA州 Ethics試験の詳細はこちらの記事をご参照ください。

【完全保存版】Washington(ワシントン)State Ethics exam(倫理試験)攻略【詳細解説】

2020年3月21日

WA州 Ethics試験は試験合格に先んじて進めることができますので、ライセンス取得を急ぎたい方は、最後の科目の合格発表を待たずに手続きを進めてもいいかもしれません。

私は再受験を含め4日で手続きが完了しました。

合格実績トランスファー

他州でapplyし、WA州でライセンスを取得するようなケースでは、合格実績をWA州にトランスファーする必要があります。

合格実績のトランスファーは当然ながら試験合格後でないと進められません。

私は約1週間で手続きが完了しました。

サインの取得

WA州でライセンスを取得する場合、一定のライセンス保持者による署名入りの職務経歴書等を提出する必要があります。もし身近にライセンス保持者がいなければ、各予備校が提供する署名サービスを利用することとなります。

ライセンス保持者によるサインは上記のすべてが完了してから取得することとなります。

私も予備校の署名サービスを実施し、職務経歴書の作成やインタビュー等を含め約1週間で手続きが完了しました。

ライセンス申請

サインの取得まで終えれば、後はWA州のウェブサイトからライセンスの申請を行うだけです。

提出書類に不備がなければ、申請後、WA州からライセンス登録完了のメールが送信されます。なお、この時点ではCPAデータベース(https://cpaverify.org/)に名前が載っていないので、まだCPAを名乗ることはできません。通常であれば、メールを受信してから2, 3日でCPAデータベースに名前が掲載されます。

ここまで手続きが完了して晴れてCPAを名乗ることができます。

私は3日(3営業日)で手続きが完了し、CPAデータベースにも名前が掲載されました。

その後、約2週間後にWA州よりライセンス証書が届きました。

まとめ

以上、USCPAライセンス取得手続きについて、自身の例から流れと期間についてご紹介しました。

私の場合、試験の合格から2ヵ月弱でライセンスを取得することができました。申請のタイミングや州の対応によっても異なりますが、同じような条件の方は、最短で2ヵ月程度をライセンス取得期間の目安にしていただければいいのではないかと思います。(追加単位の取得がある場合は、さらに時間を要することになります。)

今回でUSCPAの合格体験記は最終回となります。USCPA試験のチャレンジからライセンスの取得まで、ある程度網羅的に私自身の経験をお伝えしたつもりなのですが、これからUSCPAにチャレンジする方にとって、この一連のブログが少しでも参考になれば幸いです。

【USCPA】私のUSCPAヒストリー【合格体験記①】

2020年2月27日

【USCPA】USCPA勉強スタイル【合格体験記②】

2020年2月29日

【USCPA】USCPA勉強の工夫【合格体験記③】

2020年3月7日

【完全保存版】AICPA Ethics exam(倫理試験)攻略【詳細解説】

2020年3月15日

【完全保存版】Washington(ワシントン)State Ethics exam(倫理試験)攻略【詳細解説】

2020年3月21日
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