【完全保存版】AICPA Ethics exam(倫理試験)攻略【詳細解説】




USCPA(米国公認会計士)試験に合格した後、USCPAライセンスを取得する場合、いくつかの手続きが必要となります。

その中でも特に難しい(面倒)とされているのが、①AICPA Ethics exam(倫理試験)と②WA州 Ethics exam(倫理試験)です。(日本在住の日本人がUSCPAの勉強ライセンスを取る場合、WA州にapplyするケースが多いと思いますのでWA州を前提とします)

この2つのEthics examのうち、今回はAICPA Ethics examの攻略方法について解説したいと思います。

(1回目のチャレンジで91点をとることができました!)

USCPA試験やライセンス手続きについては別の記事でまとめていますので、こちらも合わせてご覧ください!

【USCPA】私のUSCPAヒストリー【合格体験記①】

2020年2月27日

【USCPA】USCPA勉強スタイル【合格体験記②】

2020年2月29日

【USCPA】USCPA勉強の工夫【合格体験記③】

2020年3月7日

【USCPA】USCPAライセンス手続き【合格体験記④】

2020年5月9日

【完全保存版】Washington(ワシントン)State Ethics exam(倫理試験)攻略【詳細解説】

2020年3月21日

AICPA Ethics examの概要

AICPA Ethics examの概要は以下のとおりです。

出題数 45問
出題形式 4択問題
合格点 正答率90%(41問)以上
試験時間 制限なし
試験形式 オンライン
試験の特徴 Open-book形式(試験中にテキストをみてOK)
Linear test 形式(回答後、前の問題には戻れない)

4択問題、時間制限なし、Open-book形式と、USCPA試験を突破した合格者にとっては楽な要素が揃っていますが、この試験の最大の難しいポイントは90%以上の正答率を求められることと、回答した問題の正解・不正解が確認できないことです。

合格のためには45問中4問しか間違えることができないのはなかなかの緊張感があります。また、仮に落ちたとしても、全体のスコアしか確認できず、個々の回答の正解・不正解を確認することはできません。したがって、どこを間違えたか分からない状態で、再試験に臨み、90%のスコアを取得する必要があるのです。

この点が、AICPA Ethics examの最もストレスフルなポイントだと思います。

AICPA Ethics examの出題範囲

AICPA Ethics examの出題範囲は以下のとおりです。

  1.  Professional Ethics
  2.  Independence
  3.  SEC and PCAOB Independence Rules
  4.  Independence Rules of Other Regulators
  5.  Ethics Rules for Tax Practice

倫理試験なので、CPAに求められる独立性の要件や様々な制限などについて広範に問われます。一部AUDなどの学習範囲と重複する問題が出題されます。

AICPA Ethics examの購入方法

AICPA Ethics examは以下の手順で購入します。

AICPA Store (https://www.aicpastore.com/) にアクセスし、サインインします。AICPAのアカウントがない場合、REGISTERの”Create Account”からアカウントを作成します。

Search欄に”Professional Ethics: The American Institute of Certified Public Accountants’ Comprehensive Course”と入力し、該当コースをクリックします。

“Online (For Licensure)(20xx)”を選択し、”Add to Cart”をクリックします。

※必ずしもオンライン版でなくてもいいのですが、利便性を考えるとオンライン版一択だと思います!

カートの中身を確認後、”Proceed to checkout”をクリックし、クレジットカード情報等を登録後、購入します。

※タイミングによっては、プロモーションコードの適用により、15%~25%程度のディスカウントが適用される場合があります。私が確認した限りでは、次の時期にプロモーションコードが配布される可能性がありますので、購入前に確認してみましょう。

  • Valentine Sale – 2月中旬
  • Spring Sale – 4月上旬
  • Summer Sale – 7月上旬
  • Fall Sale – 9月中旬
  • Black Friday Sale – 11月下旬




AICPA Ethics examの受験方法

AICPA Ethics examは以下の手順で受験します。

“My Account”から”My Purchases”をクリックします。

“My Online Learning”から購入したコースをクリックします。

“Launch Course”をクリックします。

“Open Item”をクリックします。

別ウィンドウから、”Contents”の最下部”46. Wrap up and Exam”をクリックします。

“Take Exam”をクリックし、”Proceed to the exam”をクリックします。

“Washington”にチェックを入れ、”Proceed to the Exam”をクリックすると試験開始です。

AICPA Ethics examの攻略ポイント

“Participant Manual”をフル活用しよう

“Participant Manual”は、AICPA Ethics examのテキストブックとして使用でき、”Resources”の”2. Participant Manual”から取得できます。

問題を解く際は、何を差し置いてもまず”Participant Manual”を確認しましょう。なお、試験前の予習教材としても使用できますが、分量が多いため、効率的に合格したい方はいきなり試験を受けてしまっていいと思います。

具体的なテキストの使い方としては、問題文中のキーワード(特徴的なもの)を拾って、pdfの検索にかけます。大抵はどこかで検索に引っかかるので、そのキーワードの周辺をよく読み、成果を導き出します。

あくまでも私が受けた試験では、”Participant Manual”を読めば解ける問題がほとんどでしたので、必ずフル活用しましょう。仮に”Participant Manual”を読んでも分からない問題があったとしても、諦めて適当に回答するのではなく、問題文ごとググるなどして悪あがきをしてみましょう。案外正解にたどり着くかもしれません。

時間をかけて問題を解こう

AICPA Ethics examを合格するには、90%以上の正答率、すなわち45問中41問の正答が求められますので、全問正解するくらいの意気込みで試験に臨まないと、あっさり不合格となります。試験時間に制限はないので、Participant Manualをみたり、ググったりしながたら、一問ずつ丁寧に解きましょう。後半は疲れてくると思いますが、適当に回答した一問が合否を分ける可能性が十分にあります。

私は3時間程度をかけてすべての問題を解きました。

問題と回答を記録しよう

正答率が90%に満たず不合格となっても、即座に再受験が可能です。2回目以降に同じ問題が出るとは限りませんが、問題が重複する可能性が高いので、2回目以降の受験を見据えて、問題と自分の回答は記録しましょう。

検索がしやすいよう、エクセルやSpreadsheetを使うのがおすすめです。私は①問題、②自分の回答、③自信度(自信ありのみ〇とか)を記録しておきました。これにより、仮に2回目以降で同じ問題が出て、かつ、1回目で自信があった問題なら即答することができます。

さいごに

以上、AICPA Ethics examの概要から試験の攻略ポイントについて紹介しました。

私は運よく1回目のチャレンジで合格点をとれましたが、AICPA Ethics exam特有のポイントを意識しておかないと、何度も試験を受けることになりかねません。

USCPA試験の後にこういった(面倒な)試験を受けるのは精神的にも辛いものですが、一発合格を決めて次のステップに進みましょう。

次のブログでは、WA州 Ethics examについて解説したいと思います。

【USCPA】私のUSCPAヒストリー【合格体験記①】

2020年2月27日

【USCPA】USCPA勉強スタイル【合格体験記②】

2020年2月29日

【USCPA】USCPA勉強の工夫【合格体験記③】

2020年3月7日

【USCPA】USCPAライセンス手続き【合格体験記④】

2020年5月9日

【完全保存版】Washington(ワシントン)State Ethics exam(倫理試験)攻略【詳細解説】

2020年3月21日
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