【USCPA】私のUSCPAヒストリー【合格体験記①】




このブログでは、主に税金をテーマに記事を書いているのですが、この度、この一年間集中して取り組んできたUSCPA(米国公認会計士)試験に合格しましたので、私自身の備忘の意味を込めて、合格までの道のりを書き記したいと思います。

(2020年2月25日にAUDに合格し、全科目合格を達成しました!)

私自身、USCPAに関連する情報はブログやTwitterなどで収集しており、それらの情報が大変役に立ちました。このブログが現在進行形でUSCPAを目指す方にとって、役立つものになればいいなと考えています。

全5回のテーマは以下を予定しています。(記事を更新し次第、リンクを追加していきます)

<第1回:私のUSCPAヒストリー>(←いまココ)

<第2回:USCPA勉強スタイル>

【USCPA】USCPA勉強スタイル【合格体験記②】

2020年2月29日

<第3回:USCPA勉強の工夫>

【USCPA】USCPA勉強の工夫【合格体験記③】

2020年3月7日

<第4回:USCPAライセンス手続き>

【USCPA】USCPAライセンス手続き【合格体験記④】

2020年5月9日

今回は第1回として、私のUSCPAヒストリーを時系列で記したいと思います。

渡米準備期(2013年12月~2014年4月)

冒頭のスクショをご覧になると、1年程度で全科目を合格したと思われるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。私が最初にUSCPA試験に取り組んだのは、2013年12月なので、実に6年以上も前の話なのです。

この当時、私は日本の税理士法人で勤務しており、2014年5月から米国のニューヨークにある日系の会計事務所へ転職することが決まっていました。米国の会計事務所なので、当然米国の会計や税務の知識が必要となり、知識の習得とキャリアの箔付けのため、米国滞在中の合格を目標に予備校のUSCPA講座に申し込みました。

当時のスペックは、税理士試験の簿記論・財務諸表論合格、TOEIC 850点くらいだったので、会計知識と英語レベルについては、スタートラインに立つには十分な水準だったのではないかと思います。

2013年12月に講座を申し込んだ時点では、2014年5月の渡米までに追加単位取得の勉強を終わらせる程度を目途にぼちぼち勉強を開始しました。

米国滞在期(2014年5月~2015年11月)

2014年に渡米した時点で、ビザの有効期限の関係から、2015年11月に日本に帰国することは決まっていました。なので、1年半の米国滞在期間中にUSCPA試験に合格して、帰国時の転職活動時の履歴書に書くことが米国滞在中の一つの目標でした。

(今でもそうかもしれませんが)当時の予備校の宣伝文句は、「会計・英語初心者でも働きながら1年で合格できる」でしたので、会計も英語も初心者レベルではないと自負していた私は、1年半の期間があり、かつ、米国の会計事務所で実務経験を積めば、米国滞在中に余裕で合格できると信じていました。(振り返るととんでもなく甘い考えでした。。)

海外暮らしは初めてだったので、渡米直後は生活の立ち上げや異国での新しい仕事に慣れるのに時間がかかりましたが、1ヵ月くらいすると平日帰宅後にUSCPAの勉強をする余裕が出てきました。仕事が終わって、食事などを済ませてからの2時間程度は、講義のDVDを視聴したり、MC問題を解く習慣をつけます。

今思い返せば、当時は勉強方法が確立できておらず、また、試験合格への戦略的アプローチもないままに、ひたすら目の前の講義とMCを消化することしか頭にありませんでした。しかも、講義とMCの消化も科目毎で一区切りつけるのではなく、まずは試験範囲を理解するため、全科目の講義とMCを一気に進めていました。(こんな勉強方法では長丁場の試験に受かるはずもないのですが、この時点ではそんなことに気づいていません)

出願はアラスカ州を予定していたのですが、学歴審査で会計単位が不足していることが分かっていたので、2014年夏頃に予備校が提携している大学の単位試験を現地の会場で受験しました。家から2時間くらいかけて、治安の悪い場所にあるよく分からないホテルで受験したのを覚えています。

2014年秋ごろには出願のための単位もそろい、受験することが可能になったのですが、①英語の勉強に力を入れ始めたこと、②週末はマンハッタンや車で遠出することが多かったこと、③USCPAの勉強が面白くなかったことの理由から、勉強をさぼり始めます。

英語の勉強は、あまりにも自分の英語レベルが低いことを実感したため、必要に駆られて習慣化したものですし、初めての海外生活(しかも1年半の期間限定)で週末いろいろな場所に出かけるのもいい経験だと自分に言い聞かせて、USCPAの優先度を自然と下げていきました。

また、あまりにも勉強方法が間違っており、各科目への理解が全く進まなかったこともUSCPAの勉強から離れる理由にもなったように思います。FAR→BEC→AUD→REGと順番に勉強しても、REGにたどり着くころにはFARの内容なんか忘れてしまいますよね。。

英語の勉強や海外生活の楽しさを理由にUSCPAの勉強から遠ざかってしまったことは、ある意味仕方のないことかもしれません。ただ、米国滞在中にUSCPA試験に合格すると決めたのであれば、必ずやりきるという強い意志を持ち続けるべきでした。(この反省は、後の日本帰国後に活かされることになります。)

そんなこんなで、米国生活終盤にはUSCPAはすっかり頭から消えてしまい、1科目の受験もしないまま、日本に帰国することになります。

離脱期(2015年12月~2018年4月)

日本に帰国後は、東京都内の税理士法人に転職し、主に国際税務業務に従事しました。仕事で米国税務を取り扱うことも多々ありましたが、USCPAへのチャレンジは過去の記憶として葬り去りました。

なお、2017年頃には税理士試験の勉強を再開し、消費税法に合格しています。



再チャレンジ期(2018年5月~2018年11月)

税理士試験を一段落させ、2019年4月から社会人大学院へ通うことをぼんやりと考え始めたのが2018年5月頃です。そうすると、大学院の受験準備はあるものの、2019年3月までは意外と暇だなと思うようになりました。(実際はフルタイムで仕事をしているので、暇というよりは、仕事以外の時間に何かスキルアップをしたいと考え始めました)

ここで、なぜか忘れたはずのUSCPAが頭に浮かび始めます。「一度志した資格を大した理由もなく諦めるのか?」と考えることが多くなり、いずれ再チャレンジをしたいと思うようになりました。

当然ながら、知識は0にリセットされてしまっているのですが、試験へのアプローチを工夫すれば、なんとか大学院入学までの1年程度で合格までたどり着けるんじゃないかと思い始めます。そして、再度予備校に継続を申し込み、2018年5月に再チャレンジを開始しました。

が、当時仕事が比較的忙しく、USCPAの勉強時間をうまく確保できなかった結果、2018年夏頃に初めて受けたFAR(勉強時間100時間程度、TBSと公会計ノータッチ)が69点でFail、2018年秋頃に受けたBEC(勉強時間100時間未満、TBSノータッチ)が68点でFailしてしまいます。。

ただ、十分な勉強時間を確保できなかったのに案外高得点(とポジティブに変換)をとれたことで、逆にしっかり勉強すれば必ず合格できると確信しました。

ここから合格へ向けた本格的な勉強をスタートさせます。

なお、この間に大学院の入学試験に合格することができました。

再々チャレンジ期(2018年12月~2020年2月)

ここからは覚悟を決め、2019年中の合格へ向けて、計画的に邁進することになります。

まずは、大学院がはじまる2019年4月頃までに受験経験のあるFARとBECの2科目、残りの8ヵ月でAUDとREGに合格するという目標を立てました。結果的には、AUDで躓いたため、2019年中合格とはいきませんでしたが、仕事と大学院の両立が求められる中で、2月にBECを77点で、4月にFARを81点で、12月にREGを79点で計3科目に合格することができました。

そして、2020年2月にAUDを76点で合格し、晴れて全科目合格を達成することができました!

この期間は、毎日隙間時間を中心にコツコツと、過去の失敗を踏まえて計画的に勉強を続けることができました。特に仕事に加え、大学院への通学やレポート執筆が重なる中、時間の使い方は昔に比べて格段にうまくなったように思います。(具体的な勉強方法については、第2回で触れたいと思います。)

(まともに試験勉強に取り組んだのは2018年と2019年だけですね)

***

以上、大変長くなってしまいましたが、私のUSCPAヒストリーを読んでくださりありがとうございました。2013年12月にUSCPAを志した頃は、まさか合格まで6年以上もかかるとは思ってもいませんでしたが、最終的になんとか合格を勝ち取ることができてよかったと思います。

第2回では、私の勉強スタイルについて紹介します。

【USCPA】USCPA勉強スタイル【合格体験記②】

2020年2月29日
スポンサードリンク





ABOUTこの記事をかいた人

税金に関する時事ネタや個人の資産形成などを中心に、英語やExcelを利用した仕事術、たまに仮想通貨について記事を更新しています。