今回の記事は、投資に役立つ書籍紹介です。紹介するのは、インデックス投資ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」著者である水瀬ケンイチさんにより2017年12月に発行された書籍「お金は寝かせて増やしなさい」です。
「お金」や「投資」をテーマにした書籍は数あれど、「インデックス投資」をテーマにした書籍においては、かなりの良書だと思います。特に最近注目を集めているインデックス投資を検討している人にとっては必読の内容ではないでしょうか。「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」にも数多くの有用な記事がありますが、書籍という形で情報が一つにまとまっている点も、入門編としておすすめです。
本書のポイント
私も長期の資産形成を目的に、もっぱら低コストインデックス積立投資を軸としていますが、この書籍では特に、インデックス投資における心構えを勉強させてもらいました。
本書のキーワードを列挙すると次のようなところでしょうか。
- 不況時こそチャンス
- 複利の効果
- 手間と時間をかけない
- 99%のアクティブファンドはインデックスファンドに勝てない
- 低コストファンドへの優位性
- 分散投資(アセットアロケーション)
そのほかにも、証券口座の設定方法やおすすめの投資信託、NISA/iDeCoの解説など、初心者にはうれしい具体的な情報もしっかりまとめられています。
出口戦略も重要
私が注目したポイントは「出口戦略」についての章です。
インデックス積立投資は、マーケットの不調時に将来の資産を増やせる可能性があることやコストの低減、手間がかからないことなどから、「現時点」においてその優位性が注目されていますが、出口戦略、すなわち投資の終わり方について言及する記事をあまり見たことがありません。
本書では、出口戦略やその考え方についても分かりやすく解説されているため、すでにインデックス投資については一定の知識がある人でも、一読の価値があると思います。
まとめ
知り合いにインデックス投資についての和書でおすすめは?と聞かれたら、まずはこの本を勧めるようにしています。読みやすさや適切な情報量という点で、この書籍を超えるものはなかなかないと思います。本屋でも投資のコーナーで必ず目にしますので、是非一読してみてはいかがでしょうか。