メールやSNSの発展により、10年前には考えられないくらい海外とのコミュニケーションが容易になりました。
このブログを読んでくださっている方々も、仕事ないしはSNSなどで海外の人と英語でコミュニケーションをとられた経験があるのではないでしょうか。
今回のブログでは、税金に関する英語表現について取り上げたいと思います。
税金に関する英語表現は独特
私は仕事上、毎日海外とのやりとりが発生します。海外での勤務経験もありますので、英語でのコミュニケーションに大きな抵抗はありませんが、しばしば英語での表現について迷うことがあります。
特にクライアントに対して税金に関わる専門的な内容を英語で説明するときには、慎重に言葉を選ぶ必要がありますので、これって英語でなんて表現するんだろう?と迷ったときには、google翻訳やweblioなどを参考にするようにしています。
最近の翻訳サイトは優秀なので、一般的な表現はこれらのツールで正確性を確認できるのですが、税金に関する言葉に関しては、表現が独特なものもあり、これらのサイトにある表現を使っても、いわゆる“こなれた感”を出すことができません。(個人的に仕事においては”こなれた感”をや”分かっている感”を出すことを大事にしています。)
そこで、あまり汎用性があるものではないですが、私がよく使う税金に関する英単語についてシリーズで対訳をまとめていきたいと思います。
頻出英単語
1. bear:負担する
<例文>
Your individual tax will be borne by the company.(あなたの所得税は会社負担となります。)
私の記憶にある中で最も衝撃的だったのがこちら。なお、文中の”borne”は”bear”の過去分詞です。
おそらく”bear”でまず連想されるのは「熊」や「耐える」ではないでしょうか。単語帳を調べても「負担する」などという意味は載っていないかもしれません。しかし、税務の世界では超頻出単語です。
上記の例文は、例えば外国から日本に来ている駐在員などに対する説明で用いることができますが、駐在員の多くは個人の税金を含めた、異国での生活に関わる費用の大部分を会社が負担することが多いため、このような説明が成り立ちます。
2. challenge:税務当局に指摘される
<例文>
Your tax position may be challenged by IRS.(その税務ポジションはIRSに指摘される可能性があります。)
つづいてインパクトがあるという意味でこちら。なお、IRS(Internal Revenue Service)は米国の国税庁のようなものです。
税務当局が指摘することを”challenge”と表現します。私は初めてこれみたとき、相手が何を言っているのか分かりませんでした。
上記の例文は、申告内容がグレーゾーンであった場合、税務調査があったときなどに指摘される可能性がありますよ、ということを事前にクライアントに伝える際によく使います。この仕事では事前にリスクを伝えておくことは、クライアントのためにも、また自身を守るためにも非常に大切なことです。
なお、税務ポジションとは、「こういった税法の解釈でこのような税務処理をします」といった、税金や申告内容に関する選択を指します。
3. reside:居住する
<例文>
You will be regarded as a resident for individual tax purpose if you reside over one year period in Japan.(日本に1年以上居住する場合、税務上の居住者とみなされます。)
税金の話をするときは、「住む」を説明するときは”live”ではなく”reside”を使います。なぜ”live”では適切でないかというと、税務の世界では、「住む(live)」=「居住する(reside)」とは限らないからです。両者の違いについては本論ではないので割愛しますが、この”reside”も頻出単語です。
他の表現としては”hold residency”などもよく目にします。
まとめ
今回は以下の3つの英単語を紹介しました。
- bear:負担する
- challenge:税務当局に指摘される
- reside:居住する
まだまだ紹介したい英単語はたくさんありますので、シリーズとして定期的に記事にしていきます。
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