WealthNaviはじめました!DeTAXのメリットを徹底解説




サービス開始当初からずっと気になってはいましたが、多くのインデックス投資家と同様に高水準の手数料に尻込みし、WealthNaviの登録を見送っていました。

しかし、2018年5月16日~2018年8月31日までの期間限定で、SBI証券口座経由で10万円から資産運用ができるキャンペーンを機に、まずは10万からWealthNavi経由で資産運用を始めています。(ブログネタにもなりますしね)

WealthNavi最大のメリットは?

多くのブログでもとりあげられていますが、最大のメリットは、

手間をかけずに国際分散投資ができること

ではないでしょうか。

このように、その個人のリスク強度に応じて、自動でポートフォリオを形成してくれます。

また、追加投資時には、最適ポートフォリオとのズレを自動で調整してくれるリバランス機能を有しており、常に自動で理想的なポートフォリオを維持することができます。

隠れた優秀な機能?自動税金最適化(DeTAX)

上記の説明にもあるようにDeTAX機能により、自動で税金を最適化してくれます。具体的には、リバランスや分配金で生じた利益に、含み損をぶつけることで、課税を繰り延べることができます。

具体例で説明します。

前提条件
・ 分配金及びリバランスによる確定利益100万円
・ 保有ETFの含み損20万円
・ 源泉徴収ありの特定口座を選択
・ 源泉税率 20%

上記のとおり、含み損を確定させることで、その確定損失を確定利益と相殺することができ、所得を減らす、すなわち税負担を減らす(この具体例では4万円の還付税額が生じる)ことができます。なお、売却したETFは即座に買い戻されます。

ただし、DeTAXにより節税できるわけではないことに留意が必要です!!DeTAXのポイントはあくまでも「課税の繰り延べ」です。

例えば上記の例で20万円の含み損を有するETFについて考えてみましょう。

20万円の含み損を有するということは、元本100万円が80万円になった場合などが想定されます。DeTAXによれば、80万円の時点でETFを売却することにより、20万円の損失を確定させ、即座にそのETFを80万円で再取得します。

この場合、このEFTの取得価額は80万円となり、一方、DeTAXを利用しない場合のETFの取得価額は、当初の元本である100万円となります。

仮にこのETFが翌年120万円に値上がりした場合、DeTAXありの場合は、120万円 – 80万円=40万円が課税所得となり、一方DeTAXなしの場合は、120万円 – 100万円=20万円が課税所得となります。

つまり、DeTAXありの方が、翌年以降の課税所得、すなわち税金は増えてしまうのです。

「課税の繰り延べ」は、文字通り税金を先送りする効果しかなく、長い目で見れば(税率が変わらない限り)税負担は同じとなります。

とはいえ、課税を繰り延べることにより、現時点で手元に残る資産は増えますので、DeTAXにより再投資を実施することで、より複利の効果を得られやすくなります。

なお、手許現金を増やすという意味で、ファイナンスの観点からも「課税の繰り延べ」は非常に重要な概念です。

DeTAXの特徴は…
・ 「課税の繰り延べ」により、手元に資産が残ることで再投資を促進することができる(ファイナンスの観点からも重要)
・ ただし、節税できるわけではない

まとめ

WealthNaviを始めたことをきっかけにDeTAXについて分析、解説しました。特に源泉徴収ありの特定口座を選択すれば、WealthNaviに関して税金を考える機会すら生まれなさそうですが、裏ではこのような税金の最適化が図られています。

DeTAXは標準装備で、自動で適用されますので、年末付近の取引履歴を確認してみれば、DeTAXの働きが明らかになるのではないでしょうか。

インデックス投資と税金に関する記事はコチラ↓

インデックス投資と節税戦略

2018年7月17日

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